PROJECT
疲労感は達成感によってマスクされるのに対して、疲労は業務の量に応じて蓄積します。事実、責任とやり甲斐のある仕事をしているヒトほど過労死が多いことが知られています。ゆえに、疲労を疲労感という主観のみに頼るのは非科学的であり、危険と言わざるを得ません。疲労度を客観的に知ることは極めて重要であるといえます。 そこで、総医研では、疲労の権威である大学研究者を結集させ、当社がコーディネーターとなって、「疲労定量化及び抗疲労医薬・食品開発プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの目的は、まさに、疲労のバイオマーカーを見つけることで疲労の特徴と強さを数値化・定量化し、最終的に本当に効果のある抗疲労医薬やトクホを提供することです。
尚、この総医研 疲労プロジェクトには、いずれも我が国を代表する製薬・化学企業9社、食品企業7社、総合商社2社の計18社と「健康予防医療産業振興プロジェクト」を推進する大阪市が参加し、3年間、抗疲労医薬品、トクホあるいは抗疲労製品の開発を行います。総医研は、疲労定量化のためのバイオマーカーの開発と評価システムの確立を行い、疲労の評価システムを世界に先駆けて開発します。
産 | 総合医科学研究所 責任者 梶本修身 (大阪市立大学大学院医学研究科COE生体情報解析学講座教授) |
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製薬・化学 9社 | 旭化成(株)、大塚製薬(株)、花王(株)、(株)カネカ、第一製薬(株)、大正製薬(株)、武田薬品工業(株)※、田辺製薬(株)、日清ファルマ(株) | |
食品 7社 | アサヒビール(株)、(株)伊藤園、(株)コカ・コーラ東京研究開発センター、ダイドードリンコ(株)、(株)ポッカコーポレーション、明治乳業(株)、理研ビタミン(株) | |
総合商社 2社 | 三井物產(株)、三菱商事(株) | |
官 | 大阪市「健康予防医療産業振興プロジェクト」 | |
大阪市立大学新產業創生研究センター | ||
学 |
大阪市立大学 渡辺 恭良、井上 正康 関西福祉科学大学 倉恒 弘彦 東京慈恵会医科大学 近藤 一博 大阪大学 岩瀬 真生 大阪市立大学 梶本 修身 |
企業名は50音順、敬称略
※武田藥品工業株式会社は、一般用医薬品開発の観点から第1期1年目の研究成果を検討し、第1期2年目以降開発委託できる選択権を有しております。
日本疲労学会では、2008年2月16日に抗疲労臨床評価ガイドラインを策定しました。
2007年9月末に抗疲労プロジェクトのロックアップが解除となりました。2007年10月より参加企業以外の有効性試験も受け付けています。興味をお持ちの企業様は、お気軽にお問い合せください。